第14章 六つ子が気持ちよくなる薬を私が飲まされました 六つ子と私
二階に上がり全員が部屋に入るとすぐ、姉さんが凄い勢いでおそ松兄さんにドロップキックをかました!
「ぼぇっ!!!」
そして転がるおそ松兄さん。
それに対してもの凄く冷たい視線を浴びせてる姉さん。
うわぁ、これ修羅場?修羅場なのかなぁ?
「・・・な、なんで、俺だけ・・・・・・」
だいたいの悪知恵は兄さんからが多いもんね、頑張れおそ松兄さん!
「オイオイオイ、どうしたって言うんだシスター!
今日は無礼講だろうぅ?ん~?」
「・・・黙ってろクソ松」
「うーわー・・・おそ松兄さん痛そっ、姉さんの喋り方は少しは変えられても態度は変わらないんだねこの薬!コワー・・・」
「まぁ、こういう事が起きた時の長男なワケだしいいんじゃない?」
兄弟揃って突っ込みを入れる。
姉さんはと言うとまだ口を押えたまま。
「一松・・・お願い、貴方のその魅惑のフェイスを隠す魅力的なマスク貸して」
「マスク?そんなんでその口防げるの・・・?」
「わかんないけどやってみたいとわからないでしょ?私本当に皆の事が大好きすぎてもう限界なのよ・・・弟可愛いんだけど!あろう事かおそ松まで・・・もうどうしたらいいのーっ」
あぁあぁあぁ、姉さんが床に突っ伏してしまった。
さすがにちょっと可哀想かな?
「・・・・・・ん」
一松兄さんにマスクを受け取るとすぐに装着する姉さん。
でもその瞬間・・・
「あぁ、これが普段一松が付けてるマスクなんだね!一度お揃いとかしてみたかったんだよねぇ、なんか姉弟でもペアルックって嬉しいよね!ましてや相手は一松だし、ずっとこうしてみたかったんだ~」
「・・・・・・・・・・・・・・」
あ、一松兄さん照れた。
膝に顔うずめちゃったよー。
「どうやらマスクは効果ないみたいだなぁ?」
いつの間にか復活したおそ松兄さんが姉さんの顔を見る。
そしてまた間髪入れずおそ松兄さんにチョップを食らわせる姉さん。
アグレッシーブ!!!
「痛ってーーー!だから何で俺だけ?!」
「事の発端はアンタでしょ?!てかもうアンタしか想像つかないんだけど、こういう変な事考えるのってさっ、さすがカリスマレジェンド!頭がキレる様は本当に関心しか出ない、私より数倍頭もいいし上手だし、カッコイイよーぉぉぉ・・・」
言って姉さん、また床に突っ伏すの巻!
