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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第2章 平穏な日々に嵐はやってくる~カラ松~



 数歩引いてカラ松の顔色を伺うが、何をしてくるわけでなく鼻歌交じりにテンポよく畳みはじめる。
 表情はニコニコしていて、贔屓めに見なくても殺したいとは思ってなさそうだ。

「いやぁ、ナス子姉とアイツらは違うからな」

 と、言われるとなんとなく特別感を感じてまんざらでもない私は、そのままカラ松に鍵を預ける事にした。
 私にデメリットしかないおそ松に持たせるのは嫌だけど、メリットが多いカラ松にならまぁいいだろう。
 そんなことを思いながら、カラ松と一緒に洗濯物を畳み、服をクローゼットに仕舞った。

「よーし、やっと片付いた! ありがと、カラ松」

「ちゃんとこまめに洗濯はしたほうがいいぞ」

「んー、まぁ努力はする。さて、じゃ、そろそろ帰ったほうがいいよ」

「え・・・?」

 リビングにかけられていたカラ松のクソダサイ服をハンガーからはずし簡単に畳みカラ松に手渡す。

「? もうやることは終わったでしょ? そろそろ夕飯の時間だし、松代さんに怒られるよ~」

 ちょっと強引だが仕方ない、私は私でやりたいこともあるし、夕飯の時間が近いのは事実だ。
 なんとなく渋る空気を醸し出すカラ松の背中を玄関まで押す。

「あ、そうだ、鍵。念を押しておくけど! カラ松が持っててね、他の兄弟には渡しちゃダメだからね? しつこいようだけどとくに悪松、じゃない、おそ松!」

「わ、わかった」

「うん。じゃあまたね~」
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