第100章 【リク作品】【R18】触らぬ神に……(2.3男)
抗う事は許されず。
二人に引きずられるように半露天風呂へと足を踏み入れる。
別に初めて一緒に入るわけでもなしそこまで嫌がる必要、といういか、別に嫌ではないのだが、自慢出来るような抜群のプロポーションでもないので何となく委縮してしまうのは世の女性なら気持ちはわかるだろう。
ましてたらふく食事をした直後だ、お腹もいつもより膨れてしまっているかもしれない。
そんなことを気にする乙女心も察してくれないなんて……と、無駄な期待をいつもしてしまう自分も懲りないな、などと思う。
というわけで、広い広い部屋付きの露天風呂に三人で浸かっているの図。
屋根があるとはいえ、露天風呂の半分以上は空が開けており、今日は天気も良い為空には沢山の星が見える。
「おー星空綺麗だなぁ~、都心じゃこんなに星見えないもんねぇ」
「ふっ……俺達を照らす……スターライツが眩しいぜえ……」
「夜にサングラスして風呂入ってサングラス越しに星明かりが見えると思えないんだけど」
「チョロまぁつ……こういうビューティフルなものは、ハートアイズで見るんだ。アンダスタァ~ン?」
「何言ってんのかわっかんねぇ」
間接照明が露天の雰囲気をムーディーなものしているのもあるが、やはり外の景色や自然に触れながら風呂に浸かれるというのは最高の贅沢の一つだろう。
欲を言えば、一人の時のように手足を自由に伸ばしたり出来ないことだ。
お湯は無色透明。
さすがに自分自身もバスタオルを装着したままお湯に浸かるのはなんとなく偲ばれたので、フェイスタオルを一枚風呂の縁に置いてあるだけだ。
当然カラ松とチョロ松も素っ裸なので、視線を下に向けないよう自然と空を見上げてしまう。