第100章 【リク作品】【R18】触らぬ神に……(2.3男)
あっという間に空になってしまった紙コップを握りしめ、そんなことを思って一人勝手に恥ずかしくなってしまう。
「あー、ふ、二人は大浴場に行ってきたんだよね? ど、どうだったの?」
「すごくよかったぞ。ナス子も明日の朝にでも行ってくるといいんじゃないか? 確か露天の作りは男子風呂と同じだったはずだ」
「そうだね、そうしようかな………ん? 明日の朝って? 今じゃ駄目なの?」
カラ松の言葉に違和感を感じて顔を上げると、手に持っていた空になった紙コップをひょいと取り上げられ、その顔を見上げる。
いつの間にかカラ松の隣にはチョロ松もいて、二人の表情に何となく嫌な予感が頭をよぎり、それは的中する。
「せっかく部屋にひろーい半露天風呂がついてるんだから、先にそっちだろ?」
「あー……うん! そっか、そうだよねぇ! じゃあそうしよっかな、二人は───────……」
待っててね、と口にだ出す前に二人に肩を叩かれ、ニコリと同じ顔で微笑まれる。
「デ………デスヨネー………」
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