第100章 【リク作品】【R18】触らぬ神に……(2.3男)
一方、こちらは一流のセラピストにより極上のセラピーを受けたナス子。
すっかりリラックスモードで、天にも昇る気持ちで思わず表情も緩む。
「あースッキリしたぁ~……悪いモノ流れた~って感じ……やるのも楽しいけど、してもらうのもいいなぁ……おそ松達にはたまにマッサージしてもらうけど、やっぱりプロとは違うもんなぁ……ましてバリマッサージなんてアイツらは出来ないし」
身体はぐっと軽くなり、罪悪感で若干まだ沈んでいた心もまた少し軽くなった。勉強をしたと己に言い聞かせたのである。実際嘘でもない。
大浴場に入ってから部屋に戻ろうかとも思ったが、身体に少し残りアロマオイルの香りが気に入って、流すのはなんとなく勿体ない気がした為、そのまま真っすぐ部屋へと足を向けた。
部屋に戻ると、カラ松とチョロ松はすでに戻ってきていて、各々好きなように寛いでいた。
「おかえりナス子。どうだった?」
「すっごく気持ちよかった!」
「それはよかったな。丁度そろそろディナーの時間だ。デリシャスでスペシャルなディナーが俺達を待っているぜぇ」
「うん、すっかりお腹すいちゃった。そういえば朝からまともに食べてなかった気がするし……行こっか! デリシャァスでスペシャァルなディナーへ~……いざぁ!」
「おいカラ松、お前の馬鹿が感染したぞ、どうしてくれんだよ」
「ふっ……いっそお前も感染者になってみるか? 気持ちいいぜ……!」
「さー行こ行こ、さっさと行こ」
冷めに冷めきった絶対零度の視線をカラ松に向けつつナス子の背中を押しスタスタと行ってしまう二人の後ろを、またも ふっ と笑いを零しながら追いかけるカラ松であった。