第100章 【リク作品】【R18】触らぬ神に……(2.3男)
むしろカラ松にしては上出来だったと思うべきだろう。
「それにさぁ……」
「ん?」
「なーんか僕とカラ松って、いっつも後手後手に回されることが多い気がしてたんだよね」
突然何を言い出したのかさっぱりわからないカラ松は、チョロ松の方を見て首を傾げる。
「どういうことだ?」
「アイツらに出し抜かれることの方が多いって言うかさぁ……とにかく、美味しいところ取られた後に登場! みたいな感じ? 別にそれをずっと気にしてたわけじゃないし、文句言いたいわけでもないんだけど……わかる?」
「わ、わからない」
「あっそ。カラ松だし仕方ないか……まぁ僕自身もこの感情うまく説明は出来ないんだけどさ。とりあえず、いい気味だーって思うわけ! そんでもって出し抜けてスッゲーイイ気分ってわけ!」
チョロ松の言葉に口を半開きで茫然としていたカラ松だったが、他の四人を出し抜けてなんとなくイイ気分だというのは理解出来たので、素直に頷いておく。
「なるほど、確かにそれは言えてるなチョロ松、気分はサイコーだぜぇ」
「いつもは六人でみんな締めだけど、今は僕達二人でナス子を二人締め出来てるんだよ? 僕のおかげでこーんな素敵なシチュエーションで! カラ松はもっと僕を有難がるべきだよね」
「ん? ふっ……ああ、そうともその通りだブラザー……! 俺は心からお前に感謝しているぜぇ……しているとも! 感謝のハグをしてやろうじゃあないかぁ」
「は?! ちょっ、やめてくれるそういうの! 兄弟同士で風呂で裸で抱きしめ合うとか気持ち悪すぎるだろ! どこの層に向けてのサービス?! そういうの求めてないから!!」
「んん~? 何を言っているんだ? チョロ松」
「わかんないならいいから! ハグはいらないから!」
「ふっ……照れ屋なシャイボーイだなぁチョロ松は……」
「お前のそれは天然なの? わざとなの? お湯に沈めていい?」
「ふっ……駄目にきま゛アっブぼばごぼぶぼぼっ!」