第100章 【リク作品】【R18】触らぬ神に……(2.3男)
「チョロ松、俺の分まで払ってくれたのか?」
「お前は貸し。当然だろ」
「ふっ……オーケーぃ……わかっていたさ……」
そうと決まれば気分は高らかと上がりに上がって行く。
こんな贅沢な部屋にいて、テンションが上がらないわけがない。
ぐるりと部屋を見て回ったが、あまりに贅沢すぎる。
広い部屋に置かれたソファはベッドと見紛う程にふかふかで、極上の座り心地。ベッドはさらにふかふかで、だが適度な反発もあって大袈裟にいえば宙に浮いているような気持ちよさ。
半露天風呂へと出てみると、檜の香りが立ち、適度に植えられた木々が風に揺れ、なんとも癒される。
もちろん露天だけでなく部屋の中にバスルームも完備。
「最高すぎるぅ……ふふふふふ……人生で一度は泊まってみたかったんだぁこういうところ……まさかこんな計画性もなく突如夢が叶うなんて……」
「ナス子、スパもあるみたいだぞ。普段する方なんだから、たまにはしてもらうのもいいんじゃないか? あ、別料金だが」
「ホント?」
「ああ、ほら、ここにパンフレットがある。色々コースがあるな」
カラ松からパンフレットを受け取り目を通すと、バリエステやタイ古式ストレッチ、フェイシャルマッサージなどコースは様々だ。
仕事柄文字だけでどういったサービスかわかるのだが、使っているオイルや部屋の雰囲気、一番重要なのは施術者の腕だ。そればかりは当たってみないとわからない。
だがここは恐らく一流リゾートホテル。下手なセラピストはそうそういないだろう。
そうなると技術も気になるしやはり受けてみたいところ。
こういうところは料金も上乗せがありそうだが、宿泊代を気にしなくてよくなった今となっては少しくらい高くてもどうせなら贅沢しちゃおっかなーなんて気分にもなるというものだ。