• テキストサイズ

【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第100章 【リク作品】【R18】触らぬ神に……(2.3男)



 あまりのことに一言も口を挟めずにただただチョロ松を眺めているだけになってしまったナス子とカラ松だったが、チョロ松がくるりと真顔で急に振り向いたのに何でか驚いてしまい、二人して身体を強張らせる。

 恐る恐るカラ松が口を開くと、真顔のままのチョロ松は淡々と質問に答えはじめた。


『チョ……チョロ松……一体何をしているんだ?』

『予約したから』

『な、何をだ?』

『B&Gリゾート、流石に今日明日は週末で取れなかったから、明後日明々後日で行くよ』

『ああ……そう……い、いってらっしゃい……楽しんでこいよ』

『は? お前らも行くんだよ』

『は?!』


 ……そして今に至るというわけである。

 どうやらライブチケットやらライブ会場限定グッズやらを買う予定で結構貯蓄していたチョロ松は、自腹になってもいいから少しでもチケットが当選する確率を上げたいということで、ナス子とカラ松を道連れにしたということだ。

 それなら六つ子全員連れて来れば、むしろ松代と松造も、といきたいところだが、さすがにそこまでの貯蓄はない、というのも納得できる。


「まさか今日の朝本当に職場に電話するとは思わなかったわ……私ね、今日時期遅れのインフルエンザにかかったんだってさ……こんなピンピンしてるインフルエンサー珍しいよね」

「インフルエンサーってインフルエンザにかかってる人の呼び方じゃないからな?」

「休みになったのは嬉しいっちゃ嬉しいし、二人とリゾートに来れたのも嬉しい、けどさ……職場に迷惑かけちゃったなぁって罪悪感がハンパないわけですよ……」

「お土産を買って行けばいいじゃないか」

「それ仮病使ってバカンス行ってましたって自白するやつ」


 勝手に予約されてしまったことがわかり、すぐさまそんなに急に仕事休めないと猛反論したのだが、すっかりライジング真顔チョロちゃんになってしまったチョロ松に当日の朝僕が保護者代わりに休みの連絡入れるから大丈夫、まかせて、とこれまたずっと真顔で言うものだから何か知らんが怖気づいてしまい、結局ズル休みをするハメになってしまった。
/ 2205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp