第14章 六つ子が気持ちよくなる薬を私が飲まされました 六つ子と私
言ってよ、ほら。
俺の事どう思ってるか、さ。
「~~~~っ」
頑張って唇を噛んでる姉さんが顔を背ける。
「・・・い、一松は猫にすっごく優しくて、でも実は猫にだけじゃなくて、私や他の皆にも優しい人で、なんだかんだで気が利いて、私が辛い時は無言でいっつも傍に居てくれる、大好きな大事な弟だよ」
「へぇ、他には?」
「いつの間にか気づかない間に私より大きくなってて、たまにちょっとキュンってする時もある、成長したなぁって思ったり・・・私気持ち悪っ!!!!!もう手ぇ放してよ!!無理っ」
「もっとないの・・・?言ってよ、ナス子」
「もうヤダ!!つか恥ずかしぬっ!なんで一松今日はなんか攻めモードなの?!ちょっとゲームの展開みたいでカッコイイんだけど?!って違うっ、そういうの言いたくないーっ!のぁーーーーー、はーなーしーてぇええええぇっ」
ニヤニヤが止まらない。
もっと遊んでいたくなる。
「・・・いいでしょ、普段言えないんだから今日のウチにいっぱい言っておけば」
「マジ殺す!!その紫のパーカーですら真っ赤に染め上げてry で、そのパーカーを私が洗濯してあげて畳み上げ、とても綺麗に仕上げてあげ・・・スミマセン、助けてクダサイ」
「ヒヒ・・・」
なんだコレ、ゾクゾクしてきた。
みゃぁ~!
俺が興奮してると、俺の手の中にいたミケ子が少し居心地が悪そうだ。
仕方なくナス子の手を放し、ミケ子を抱きなおす。
「そうそう、そういう所がすっごく優しくて好・・・ドォリャ!!!!」
言いながら近くの電柱に頭突きするナス子。
ほんと、救えない馬鹿。
諦めろって言ってるのに。