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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第99章 【リクエスト作品】【R18】【カラ松ルート】イタくも愛しい



 酔っている相手と言うのは本当に凄い。
 記憶があるのかないのかは知らないが、こうも記憶がすり替えられてしまうのだから。
 寧ろカラ松に投げられた缶ジュースの当たりどころが悪くて頭がイカれたかのどちらかだ。

「そんな訳はないだろう、それなら何故こんなにもナス子が震えているんだ」

「しらねぇよ、とにかく俺が被害者です。はい、慰謝料」

 あっけらかんとした男性が立ち上がり、カラ松に片手を差し出すとその手をカラ松は強く叩く。
 怒ったときのカラ松の顔はすぐにわかる。
 これは一悶着あってしまいそうだと慌てて止めようとした時、彼が先に我慢できずに口を開いた。

「お前は自分が何をしたかまだ理解していないようだな。この俺の大事な心の荘園にあるたった一輪の輝く花……そしてその花を支えるアース、それは大地……暖かく照らすサンシャイン、それは太陽……優しいウインドに生命を与えるウォーター……その全てが! 俺の身体を維持している……!」

「カラ松何言ってんのかわっかんねぇ」

「な、なんだこいつ。頭おかしいんじゃねぇか?!」

「そう!! そして!! そんな俺の心と身体を維持させている荘園こそが!! このナス子なんだっ!!」

「やめてええええぇ、震えは止まったけど別の震えが止まらなくなってきてるからああ!! 身体中の骨と言う骨が振動により粉々になりそうなんだけど?!」

「ぐ……イテテテテ、な、なんだ?!急に体が俺もミシミシと……っイてぇ!」

 気づけば守ろうとした彼女まで深手を負いそうになっているが、カラ松自身は通常運転のため気づかない。

「さぁ、言いたい事があるのなら言うがいい!しかし俺も黙ってはいられない事だけは先に伝えておくぞ」

 お腹を抑え蹲る男性にカラ松が一歩一歩と近づく。
 あまりの威圧感に男性が瞠目し、目に入ってきたものに汗を一筋垂らす。
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