第99章 【リクエスト作品】【R18】【カラ松ルート】イタくも愛しい
「き、気に入った? 私はそれ好きだけど…………」
「ああ、勿論。他にもあのジャケットのキラキラしてるヤツも気になっているんだが」
「ああ、それは却下ね」
「え」
「いつも見ない服装を見るのってこんなに楽しいものだったんだねぇ、だからカラ松も出かける前に…………」
出かける前のキスを思い出して、急に口をつぐみ照れてしまう。
服って大事なんだなと改めて感じてしまうと、自分も何か新しい服を今度はトド松頼りでなくちゃんと自分でチェックして買ってみようとまで思えた。
「あのさ、この服……次のデートで着てくれない……かな? なんて」
ナス子のお願いに悪い気はしない。
この服を彼女が気に入り、次に着て来て欲しいというお願い事に不覚にもカラ松の胸に矢が刺さりわざとらしく胸を押えた。
「う゛」
「フッ、お前のハートは俺が射止めたぜぇ〜」
「ハハっ、随分とナス子も俺色に染まってきたじゃないか」
「そりゃぁ、こんだけ一緒にいればうつりますよ」
「しかし残念ながら今は持ち手がないぞ、おそ松から取り返さない限りな」
そういうカラ松はミラーで自分を見て一瞬見惚れる。
先程ナス子が聞いたが気に入ってはいるようだ。
名残惜しそうに服と自分を見ながら残念そうな顔をしている姿を見ると、ナス子が鏡を見つめていたカラ松へと声をかけた。
「ねぇ、それ私にプレゼントさせてくれない?」
「いや、しかし」
「しかしも駄菓子もなぁい! いつも色々やってくれてるお礼って事でさ。それに……今日だって一生懸命計画立ててくれたんでしょ? さ、そうと決まれば脱いで脱いで」
「oh,今日はいつになく積極的だな。その積極さはもっと違う場所でも発揮してもらいたいものだが」
「黙らっしゃいクソ松!」
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