第99章 【リクエスト作品】【R18】【カラ松ルート】イタくも愛しい
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思っていた以上に、もの凄いデザインの服品々が並べられている店内。
しかし男性客はカラ松のみではなく、他にもちらほらいる。
全てがあのヤバイ服ばかりではない為、ちゃんと着こなせばオシャレに見える服だってある。
「おかしい、何故その服をチョイスした?」
「光り輝く俺の存在を更にきわ立てる素材がコレだと思ったからさ」
二人で色々な服を見ながらも、カラ松はイタイ服ばかりに目が行っている。
ナス子のセンスだって人の事を言えた義理ではないが、カラ松よりはマシなはずだ。
「ねぇねぇ、この紺色のセーターとかロングコート、カラ松に似合いそうだよ?」
「お、そうか。なら試着でもしてみるか……俺の変身がみたいんだろう? ん〜?」
「まぁ、今の服よりは……」
「そうだな、たまには違う服を着てみるのもいいかもしれないな、ならばお披露目と行こうか!」
そう言ったカラ松は、ナス子に差し出された服を持ちご機嫌に試着室へと向かう。
やっとあのイタイタしい服装から離れ、珍しい普通の服装が見れると思うとナス子だって胸が高鳴る。
しかも自分が選んだ服を着てもらえると言うのはなんて嬉しいのだろうと思うと、トド松がいつもお洒落しろだのしつこい理由も多少納得できた。
「着替えたー?」
「ああ、OKだ」
「じゃあ開けるよー」
シャッっとカーテンを開けると、思った通りキリっとしたカラ松にはお似合いの格好だ。
ポージングは余計だが、格好だけは様になっている。
自分が選んだものだしお洒落なのかは謎ではあったが、悔しい事にトキめいてしまう。
「似合うじゃん!! なんでそういう服を買わないかなぁ」
「そ、そうか? まぁ、俺なら何を着ても似合ってしまうんだがなぁ! ハッハー」
「めちゃくちゃ嬉しそうだね、カラ松」
「当たり前だろう?なんたってナス子が俺の為を考えて選んでくれた服なんだ。それを似合うと言われて喜ばないハズはないだろう」
おっと、これはポイントが高い。
そんな事を言われれば早速ナス子の財布が緩み出す。