第99章 【リクエスト作品】【R18】【カラ松ルート】イタくも愛しい
「なぁ〜んだ、良かったぁ。私だけ緊張してるのかと思っちゃったよもう! でも、これで安心安心っ、する事はしててもこういうデートに関してはまだまだ童貞ですなぁ我らは」
「仮にも立派なレディが言うセリフとは思えないが」
「立派じゃないからいいんです〜。で、次は……なるほどね。カラ松のこの計画表はさ、折角作ってくれたんだしまたの機会にして今日は夕方までお金のかからない所で遊ぼ? それならカラ松も気兼ねなく遊べるでしょ?」
大事そうにナス子はカラ松から奪った紙を折りたたみ、自らのバッグにしまう。
メモを取られた事、作戦がバレた事、おそ松の所為と言えど完璧な彼氏を今日はこなしたかったのにそれが出来なかった事でまだ顔がションボリしている。
「カラ松が外に連れ出してくれたお陰で、外出デートもいいなって思えたんだからね?それだけでも物凄い事よ〜? なんたってナス子姉のズボラさを少しだけ克服させたんだから!」
「いでっ! 何も叩く事ないじゃないかぁ」
「ションボリしてたら時間が勿体無いぞ! あ、そうだ。私ね、カラ松がいつも行ってる場所散策してみたい!!」
「ん〜? 俺が行く所……というと、大体があの橋の所にいる事が多いが。他にはパチンコに、競馬に釣り堀……どこも金がかかるな。ああ、あと服屋か」
服屋だと……まさかこのスパンコールパンツの店を見に行く事が出来るのか。
ちょっと気になりだしたナス子はそこに行ってみたくなり目を輝かせる。
「イタイ店に行けるの?!」
「い、イタイ店?! なんの店の事を言っているんだ」
「あーっと、なんでもなんでもない! 別にウィンドウショッピングでもいいしそこ行こうよ!!」
「俺の普段通っている店に興味があるんだな、フフン、可愛いヤツめ」
興味がある事はあるが、多分カラ松が思っている理由とはかけ離れているだろう。
だがそんなナス子の思いなどは口に出されなければわからない。
よってカラ松の勘違いはそのままにして店に向かって見る事にした。