第99章 【リクエスト作品】【R18】【カラ松ルート】イタくも愛しい
「ハッ! そうだった、今日はデートだからな。帰ったらいくらでもご馳走になれる訳だし、今すぐと言わず後の楽しみにとっておくとしよう」
「はぁ~~、もう。全部整ってから見て欲しかったのに……お化粧してくるから! って言ってもコタツでするから結局見られる事に変わりなかったぁ」
掌をカラ松の顔面に強く当てて照れ隠しの動作をすると、コタツに座り元から置きっぱなしの化粧ポーチに手をかける。
またも嬉しそうな彼が向かいに座り、机に片手をついて真っすぐとコチラを見つめてくるもんだから集中出来たもんではない。
「か、カラ松さん? ちょっと集中したいからあっち向いててくれないかな?」
「ああ気にするな、俺は今ナス子に集中している」
「それが気まずいの! アンタは手鏡でも持って己の魅力に酔ってなさい!」
「俺の魅力はもう十分すぎる程理解している……が、今のナス子の魅力には適わないだろうな」
よくもまぁ、こんな恥ずかしい台詞をポンポンと出せたものだ。
これはイケメンだったらチャラ男としてモテてたんじゃないのか。
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