第99章 【リクエスト作品】【R18】【カラ松ルート】イタくも愛しい
「え、外に出る? 寒いし面倒だから嫌だ~」
ほら見た事か。
いつも誘ってもこんな感じだ。
二人で外に出ると言えばほぼ買い物=スーパー・コンビニ・百円均一などなど簡単な所のみである。
「そう言わず、いいじゃないか。今日は天気もいい、風も強くないし気持ちがいいぞぉ? まさにサンシャインが俺達を祝福してくれているかのようだ」
「う~……まず今が午前中と言う事で察してカラ松。私昨日何時に帰ってきたと思ってるのさ」
「フッ、そう言うと思って俺も……お前が寝たであろう時刻を予測して同じ時間に寝てみたぜぇ~」
「サイコパスなの?! あ、サイコパスだったわぁ」
得意気にそう言われても、身体の作りだって若さだって違う。
しかも自分はまだぬくぬくとミケ子と布団の中で丸くなっている。
「朝から煩いお兄ちゃんでちゅねぇ、ミケ子~。二度寝しよ」
「ウェイトウェイト!! たまには出かけたっていいじゃないかぁ、その為に俺は……」
「ん~?」
布団をガシガシと揺すられて眠れるものも眠れるものじゃない。
何かを言いかけたカラ松を布団の隙間からナス子が覗くのだが言いかけた言葉を飲み込むカラ松。
「いや、な、なんでもない。それよりもいいのか? このまま寝ているのなら俺も手段を選ばないが?」
バサッと力づくで布団をはぎ取られミケ子もビックリして隣の部屋に逃げて行ってしまう。
「あぁっ、マイラヴァー!!」
「ナス子のラヴァーは俺だろう? ……起きないのなら今日も一日肌身離さず歩けなくなるまでお前の身体を堪能させてもらうが」
急に顔と目がマジになり、首筋に噛みついてくるカラ松に組み敷かれた相手は両手で思い切り退かそうとする。
「ちょ、ちょっと! 朝から何を盛って……わーかったよ! 起きる、ちゃんと起きますからっ、歩けなくするのだけはやめてえええぇ」
「フフン、ならば今は勘弁してやろう」
「~~~っ、強くなったなカラ松」
「もっと我儘を言ってもいいと言ったのはお前だろう? ん~?」
以前その事で爆発したナス子は諦めた様子で起き上る。