第96章 【微エロ】【カラ松ルート】NOと言えない男
「今俺に出来る事なら何でもしてやりたい、この幸せが壊れなければ彼氏と言ういいポジションのままナス子と一生共に過ごしていきたい。彼氏じゃなく旦那でもいい、とにかく永遠に一緒にいたいんだ」
「カラ松」
「だからこそ、俺は考えた。どうすればナス子は俺から離れないか。どうすればナス子は俺の事を嫌いにならないか、どうすればお前が俺の事を必要としてくれるか、どうすればずっと愛してくれるのか……を」
おお、今日のカラ松はよく喋るスゲェ。
じゃない、そんな関心してるギャグ的展開ではないぞ、落ち着け私。
カラ松の言葉は、私がよく思考に抱く事とリンクしていた。
だからこそ気持ちはわかる、わかるがやりすぎだったようだ。
「ばっかだなぁカラ松」
私は彼の頬に手を当てると額に向けてキスをする。
真剣な表情で見つめられて、その目も閉じさせてやろうと瞼にもキスをした。
「あのねぇ、何でも尽くしてくれるからカラ松を好きになった訳じゃないから私! もっとイタくて厳しくて煩くて失礼で無神経でクソな所全部ひっくるめて好きなんだからね? 私も家事してくれって最初から頼んでたけどさ……今は恋人同士なんだし、我儘言い合おう? そんで喧嘩も、さ……一回もした事ないよね、沢山言って? 私は口も悪くて態度もデカいし残念な女だから言い返すかもだけど、それでも色んな経験を積んで二人の仲をもっともっともーーーっと深めていこうよ」
「ナス子………」
「わかった? 私の言いたい事も伝わった?」
「ああ、十分に伝わったさ。その証拠に見ろ、俺のカラ松ボーイがこんなにも直立している」
「おい、理解する所そこじゃねぇぞ!」
「━━━━だが、我儘を言ってもいいんだろう? ん~?」
「そ、それはそうだけど」
「ならばもう遠慮する事はないな、俺は今からお前を喰う」
「ちょお、あっ………ア━━━━━━━━━━ッ」
言いたい事を言いつくしたカラ松はまるで顔がスッキリしてふっきれたように、目が光る。
唇から舌が伸びて自らの舌でその唇を舐めると、一気に雰囲気が獣に変わった気がした。
「一度じゃ終わらせないぜぇ?」
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