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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第96章 【微エロ】【カラ松ルート】NOと言えない男



「もっと私に頼って欲しいし、色々言ってくれたっていいし、甘やかさなくってもいいんだよ!? 彼女だからこそ、言いたい事が言えない関係なんて嫌だよカラ松。もっと色々言ってよ、思った事とか全部!!」

「ナス子」

「カラ松が優しくしてくれればしてくれる程、気遣いが逆に遠い人に見えて来ちゃって、ちょっと不安だよ。もっと言って、とにかく言って」

「…………………」


 ━━━━━━━━━━バサァ


「うおっ、私の城が!!」

「フ……馬鹿なヤツだ。こんな脆い城で身が守れるとでも思っているのか?」

 ホールドしていた掛布団は、あっさりとカラ松に捲られて足元に飛ばされてしまう。
 その変わり、カラ松が掛布団のように私に覆い被さってきた。

「あー……キスしたいし今すぐナス子を抱きたいが、先に聞いてもらえないだろうか」

「な、何を?」

 鼻と鼻がくっつく距離だが、カラ松は下を向き困って目を瞑る。
 やっぱり面倒臭いなコイツとか思われてるのかなぁ、私でもそう思う。

「違うんだ、気を使ってると言う訳ではなく……その、怖いんだ」

「怖い?」

「そう、怖いんだ。ナス子だってよく言うじゃないか、誰かに嫌われたらどうしようとか……無理に笑っていたりするだろう」

「だ、だからって何で私にまで」

「ナス子にだからこそ、そうしていたんだ。わかるか?」

 チラっと向かれた下から視線がぶつかる。
 少々気まずそうなカラ松は私が首を傾げるとまた言葉を紡ぐ。

「幼馴染や姉のような存在の時は、また別の感情で……ここまで手放したくないと言う気持ちまでは抱かなかった。しかし、お前と付き合うようになって、徐々にこの幸せが崩れてしまわないかと怖くなったんだ」

「う、ん?」
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