第96章 【微エロ】【カラ松ルート】NOと言えない男
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アイスが食べ終わるのを、カラ松はじっとこっちの顔を見て待っている。
なんだか急かされてる気がして落ち着かないが、目が合うとふわりとした顔でまた微笑まれてしまい、言葉をなくしてアイスを食べる事に専念してしまった。
「う……さ、寒くなってきた」
「なんだって?! 風呂にでも入るか? 今から入れてくるから温まるといいっ、今日はどうせ泊まって行くんだ。一緒にベットインするのはその後でもいいから」
「あ、ちょっとぉ?!」
おっかしいなぁ、前なら身体で暖めてやるとか言って押し倒してきたり抱きしめたりウザいくらいしてきたのに。
結局カラ松がバスタブにお湯をはってくれて中でぬくぬくする私。
ちゃーんと中にはバスボムまで入れてくれて気が利いている。
「ナス子、湯加減はどうだ?」
お風呂の外にカラ松がいるようで、何かゴソゴソとやっている。
多分バスタオルと私の着替えを持ってきてくれたようだ。
どんだけ出来る男なんだよお前は。
こんだけ優しくて気の利く男なら私なんかよりもっと他にもいい彼女が出来たんじゃないだろうか。
「ねぇ、一緒にお風呂入ろうよ〜」
「えっ、い、いいのか?!」
「いいのかって……前は何も言わなくても入って来てたでしょう」
「それは……そうだったな」
「カラ松が私と一緒に入ってもいいって言ってくれるのなら、ですが」
「もももも、勿論だとも! ナス子から申し出てくれたんだ、俺だって一緒に入りたくない訳ではないし寧ろ一緒に入りたい!! すぐ行くっ」
ドタンバタン、大急ぎで服を脱いでいるカラ松がガラス越しから少し透けて見えるのが面白い。