第95章 【R18】【おそ松ルート】こんな日でも
お腹を押さえて床に蹲ってしまった彼女に、どう対処していいかまだ耐性がつかないでいる彼だが、痛そうにする彼女を見ると何とかしてやりたいとも思う。
だが何をしてやればいいのかとわからなくなると両手をワチャワチャ、丸出しの下半身をブラブラと暴れさせ、それが視界に入るナス子は腹痛に耐えながらも何とかその言葉だけを口にした。
「薬~薬~……」
「ヤク? ヤク切れかナス子! どこにあんの、俺とってこようか」
「人を薬中みたいに言うなぁ」
しかし、事が終わってからの空気感や余韻等は既に皆無でカーペットを這って薬を取りに行こうとするナス子の動きは薬中にも見えなくはない。
「いいから大人しくしとけ、探してくるからさぁ」
「ん~」
言われて薬のしまってある場所をおそ松に伝え、ナス子はコタツに入り温まる。
ごちゃごちゃした部屋を見回し、後でこの散乱したティッシュを片付けねばと思うがそれどころではない。
ちなみにゴチャゴチャしているのは部屋だけでなく薬がある場所も同じで、向こうからおそ松の汚ぇなどと言う声が聞こえてくる。
「お前さ~、カラ松家に呼ばなくなった途端これって酷くね? 呼んで欲しくないけど物多すぎだし薬の棚の中は何の薬かわかりにくいし……って、今はこんな事言ってる場合じゃなかったな。ほい、薬」
「もう最後まで言ってるようなもんじゃないのそれぇ~。ありがと」
まるでチョロ松を相手にしているかのような説教っぷりだと耳を塞ぎたくなったが、大人しく痛み止めを受け取る。