第14章 六つ子が気持ちよくなる薬を私が飲まされました 六つ子と私
暇だから余計思い出しちゃった訳で、だってあれから何の連絡もないし!
頼み事しておいてそれはナイでしょぉぉ、なぁ?
俺が雑誌を取り上げチョロ松に絡んでると机の上で鏡を見ていたイタ松が俺を見てくる。
「可愛くないアイツと言うのはナス子の事か?」
「そう!それ以外に誰がいるんだよ?女なのにズボラでグータラ、女らしさの欠片もない残念女子っ」
「それはわかるけど何で僕の雑誌取んだよ、関係ねぇだろ?!」
無理やりチョロ松も巻き込む。
もうこれは俺だけの問題じゃないって、俺ら六つ子全員の問題だよね、これ!
「だってさぁ、チョロ松もカラ松もそう思わねぇ?もうちょっと普通にしてりゃさぁ、多少の女子としての魅力も…………と、とにかく全っ然可愛くない!恥じらいもないっ、部屋汚いっ」
「あ、部屋は大丈夫だ。前よりは綺麗にしてるみたいだぞ、子猫もいるしな」
なんでそれをカラ松が知ってるかは知らないがナス子が部屋を綺麗にしてるって?マジか嘘だろ?あのナス子だぞ?
「嘘でしょ?あんな恥じらいも普通の生活もままならないいつ死んでもおかしくないような生活をしているナス子が部屋の掃除を進んで始めたの?!猫の為とは言え怖くない?!」
「いや、その…まぁ、聞いた話ではそうらしい」
俺もチョロ松の顔もマジで今スッゲー顔してる。
だって天変地異起こったようなもんだからね、コレって。
「でもまぁ、おそ松兄さんの言う事もわからなくはないよね。あいつデリカシーという欠片どころかその言葉すら知らないだろうし、何の算段もなくこなすから基本適当すぎる…口も悪い」
「そうだな、レディにしては口が悪いな……」
二人の賛同に俺は勢いをつける。
「だろー?!お兄ちゃんお前らならわかってくれると思ってたよぉ~ほんと少しでもどーにかなんねーかなぁ」
「無理だろうね」
「………無理だろうな」
3人でフゥと、息をつく。
「せめて少しだけでも俺たちに優しい言葉とかかけてくれれば・・・」
3人合わせて考える。
自分たちの周りにいる女性、トト子ちゃん、ナス子。
トト子ちゃんは超絶可愛いからいいとして、ナス子はねぇ?
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少し考えたが答えは出ないまま、3人でアイツの文句を言いながら時間がすぎるのだった。