第94章 【十四松ルート】十四松と講座
「姉さん、触っていい?」
「んー、触るのはいいけどそのままセッ×スって流れまでにしないなら……」
「えー!! しないのぉ?! なんで、なんでぇ?」
「いやぁ、最近仕事が多忙でさ。首と肩と背中と腰がばきばきでんがなー」
「……さよかぁ」
いきなりコント染みた会話をしながら、ナス子は訪ねてきた十四松に早速と言う感じでカーペットに押し倒されていた。
低い声で触れてもいいかと問われ、脈は高鳴るもそれよりも体のガタの方が気になって事に集中出来ないだろうし、下手したらもっとヤバイ事になると考える。
「セック×出来ないのかぁ~……凹みぃ~」
「ほんっとゴメーン!! 一生懸命風呂入ったり自分でケアしてるんだけど体がそれでも追い付かなくて」
既に事に至ろうとした十四松の半身は既にタッティしていたが、気持ちの落ち込みと共に萎んでいく。
「そっかぁ……あ! じゃあボクマッサージしてあげるよ!!」
「え! ホント?!」
「うんっ、この前おそ松兄さんにもやったよー!! 力には自信ありマッスルマッスル~」
「うわぁ、有難い。持つべきものは十四松っ!! それじゃお願いしよっかなぁ~」
と、正面上下で向き合っていた二人であったが、彼の優しい申し出にご機嫌になるナス子はうつ伏せの体勢に変わる。
「どこから? どこからする、姉さん!!」
「んっとねー、肩と肩甲骨っ! 首はちょっと危険だからいいやぁ」
「首は危険なんだね、わかった」
恋人の要望に素直に頷き、十四松が上から肩を揉みだす。
その動きの心地よさにナス子もホゥっと息をつき目を瞑った。