第14章 六つ子が気持ちよくなる薬を私が飲まされました 六つ子と私
「じゃー、遠慮なく頂きまっすー!」
私はもらった栄養ドリンクをゴクリと一気に飲み干す。
うん、なんだろう?今まで飲んできたヤツとちょっと味が違う。
めっちゃ甘い、何味なんだ??
「・・・・・・どう?」
いや、そんな急にどう?とか聞かれてもそんな速攻性ないよね栄養ドリンクって!
「どう?って・・・甘い、感じ。今まで飲んだ事ないみたいな」
「ふーん・・・、甘いんだ、それ」
「あ、一松も飲みたかった?」
私が声をかけると驚いた猫のような反応をする一松。
なに、今日なんか変じゃない?キミ。
「いや、俺は、俺はいい・・・それナス子好きそうな感じだったから、持ってきただけだし」
私が好きそうな感じ?栄養ドリンクに好き嫌いはないけどなぁー・・・。
「まぁ、やっぱ起きたては喉が乾くよねぇ!ありがとっ」
「美味しかった?」
「ん?さぁ、なんだろう、美味しいかと言われれば美味しいし、何の味かと言われてもわかんないような??」
何故か一松はじっと私を見ている。
穴が開きそうなんですが・・・、いかにも様子を伺ってる感じだ。
えぇと、この栄養ドリンク飲んで大丈夫なヤツだったよね?
変なの入ってないよね?!
今思えば一松だってあの六つ子の一人なんだし完全に信用しきっちゃいけなかったんじゃ・・・
「目が泳いでるよ、ナス子姉・・・」
「だってあんたがずっと私の事見てるから、気まずくなるじゃん!そんな可愛い目で私を見て、撫でくり回されたいワケ?!ほんっと一松って猫みたいで実は寂しん坊だけど甘えん坊で優しくて常識人な面もあって最高な弟だよね!」
・・・・・・・・・・・・・・・・え?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?ナニコレ?
「・・・あぁ、効いてきた?ヒヒっ」
ちょ、ちょっとぉ?!効くってなんの話だよオイ!
とりあえず何言ってんの私、口がムズムズする!!!
「じゃぁ、行こうか・・・ナス子」
はぃーー?!どこへ?って言うか
お前私に何したーーーーーーーーーー?!