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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第92章 【チョロ松ルート】ネガティブ女子



「…………職場でなんかあったの?」

 ナス子は昨日は仕事だった。
 だから他のダメダメな兄弟が何かしてきている訳ではないだろう。

「チョロ松~ぅ、私……もうどうしていいかわからん」

「なに? 何があったんだよ、いいから話してみなよ。一人で考えるよりは誰かに話した方が楽になるんじゃないの?」

 コイツの場合、いつも一人で抱え込むし、勝手に悩んで精神的にどん底にまで落ちる事が多い。
 
 彼女の心のケアだって、彼氏の役目な訳だしここは僕の身体云々は我慢する事に決めた


「…………珈琲、淹れてくる」

「まぁ、その方が落ち着くってのもあるだろうしね」

 二人分の珈琲を用意して落ち込んだ様子のナス子が戻ってくると、テーブルに二つお揃いのマグカップを置き溜息をついた。

「で? 今度の悩みはなんですかねナス子さん」

「ぬ~……」

 テーブルにデコをつけて突っ伏してしまうナス子は、僕に話すべきかどうか悩んでいるのだろう。
 今更な関係なんだし別に気にしなくていいのにさぁ、まどろっこしい。

「言いたくないなら特に追求はしないけど」

「っ、言いたくない訳じゃ……ない、けど。困っている、悩んでいる」

「だからそれが何だって聞いてるんだけど? 一応僕だって彼氏だよ? 彼女であるお前が悩んでたら心配になるのも当然でしょ」

 机に頬杖をつき吐き捨てると、まだ葛藤しているナス子はテーブルにのの字をかき躊躇しているのだが、それがまたイライラしてくるんだよなぁ。
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