第91章 【逆ハ卒業ルート】HAPPY HALLOWEEN 2018
「これならまだ包帯巻きまくった方がいいわぁ」
「フッ、なるほど。そしてその布を俺達に剥がして欲しいという訳、かフフ」
「言ってないから、黙っててクソ松」
「とうとう彼女にもクソ松言われたね」
チョロ松に呆れた視線でクソryじゃなく、カラ松に視線を流す。
しかしもう慣れてしまったクソ、じゃなくってカラ松はビクともしない。
ちなみに他のメンバーもチョロ松、十四松とお揃いに、リボンだけはそれぞれのカラーになっていた。
いつもと違う恰好をしている六人にキュンとなっている自分が腹立たしい。
納得したくないのに、ドキドキしてより落ち着きはしない。
だって魔法使いだよ、二次元では一番自分が好きな職業だし。
「アンタ達さ」
「「「「「「?」」」」」」
「に、似合ってるじゃん。その恰好」
もごもごと口を濁らせ素直に意見を述べてみる自分も、なんでそれが口に出てしまったのかと不思議に思う。
しかし本音だし、これが自分が多少なりとも変わった事の一つでもあるだろう。
だがしかし、やはりこれは口に出すべきではなかったかもしれない。
最初に口を開いたのはやはりおそ松。
「ちょっとちょっとぉ……今の流れからのその台詞はマズイってぇ」
え、何が? と口に出すのも間に合わず、いつの間にやら六つ子に包囲され12個の目で見おろされている。
マズイ雰囲気を感じ取り、後ろにも下がれずただただ手に持った魔女の衣装をぎゅっと抱きしめ身を縮こまらせる。