第91章 【逆ハ卒業ルート】HAPPY HALLOWEEN 2018
「ほら、僕の言った通りでしょ? こんな時間から起きる訳ないって」
「あはは、ホントだね! 姉さん昨日疲れて帰って来てたからもう少し寝かしてあげる? ドゥーーーーーーーン!!!!」
あぁ、この声は緑と黄色の何かの松だと察すると、きっと気遣って寝かせてくれるかもなんて思いが一瞬だけ過ったのに、黄色い何かは言葉とは裏腹な行動をとりナス子の背に向かってダイブする。
「ぐっふぉ!!! ぐぇっ、重っっ」
「あ、起きてる」
「あー!! 姉さん狸? 狸寝入りっスかぁ? おはようございマッスルー!!」
「━━━━━━━━━━くっ、バレたか。くそっ」
仕方なく反転して十四松を隣に転がし、上半身を起こすと大きく伸びをして眼を擦る。
まだ眠いし寝ていたいのも本当だ。
「目も覚めたみたいだし起きたら? 母さんが昼ごはん用意してナス子の分もとってあるってさ」
「うぐー……身体がバキバキでもう少しだけゆっくり休みた」
「お婆ちゃんかよ、ったくしょうがないなぁお婆ちゃんは」
「二度言うなし……ん?」
まだ正常に動き出さない思考の最中、二人の恰好が目に入ってしまい
あぁ、やはり今年も始まったと呆れた顔になってしまう。
「アンタ達、今年もやるつもり?」
「当たり前でしょ? 一年に一回の催し物だし」
「今からね、イヤミの所にごうだ……違った! トリックオアトリーィト!! してくるんだぁ~!! 姉さんも行く?!」