第14章 六つ子が気持ちよくなる薬を私が飲まされました 六つ子と私
「ねぇ…」
耳元で一松の声が聞こえる・・・。
「ぐー」
意地でも起きてたまるか!今日は私は、この布団の中でグータラ寝て過ごし、ちゃんと目が覚めたらゲームして漫画読んで、録りためたアニメをミケ子と見るのだっ。
ミケ子は見てないけどね?ずっと膝でゴロゴロしてるもん!
「・・・ナス子姉、ねぇってば」
「グーグーグー・・・」
嫌だ、起きたくないんだってまだ。
いつもは放っておいてくれるのに何故起こす?!
好き放題やっていいから私の事はもう気にしないでくれいちまーつ!
「・・・・・・・・・・・・まだ寝てるの、ナス子姉」
「グ・・・グゥ・・・」
一松を無視し狸寝入りを決め込んでいるとふと上に体重がのしかかり頬に手が触れた。
ぐっ、重・・・!
「いくら女の魅力の欠片もないナス子姉でも…俺別に襲えるんだけど?襲ってやろうか?」
!!!!
「ヒィィィッィイ!!サーセンっしたぁ!おはようございます一松さん!!!」
ゴンッ
「~~~~~~~~~~~~~~~っっっ!」
私が急に起きようとしたから私のデコと一松のデコがこんにちはと言うかこんばんはして強い衝撃を感じた。
前も私が起きた時に一松のデコに攻撃してなかったっけ?!
デジャブ?デジャブなのこれ?!いや、サーセン、ほんと。
見ると一松は私の布団の上から降りてデコを押えている。
いや、だってさ、だってさぁ!
いつの間にか体重乗せられて、跨がれたあげく頬に手を当てられて・・・。
いつものように馬鹿にした軽い冗談で起こしてくると思ってたら耳元で囁かれて・・・
さすがの私もビックリするんだけどぉおおおお?!
こういう男女みたいなやりとり本当慣れないからほんっとやめて下さいお願いします、死んでしまいます。
恐怖で!
「・・・だから、別に俺こういうプレイは好きじゃないんだけど・・・」
「あ、あははは、ごめん一松、おっはー・・・あは」
「・・・・・・・・・・・・・・・ん」
また前の如くデコを出してきた一松を一しきり撫でた後、やっと私も布団から出て行く覚悟が出来た。