第14章 六つ子が気持ちよくなる薬を私が飲まされました 六つ子と私
<ナス子side>
「むにゃ…、やっと魔法使いに・・・な、れt・・・Zzzz」
寝言だ。
今日も安定のグータラ生活を過ごし、一週間の中で一番大好きな休みの日を寝て過ごす。
最高ではないですか!
最近出かけてばっかだったような気がする。
休みの度にお出かけしている人たちって偉いなぁ・・・。
勿論、ミケ子とは寝る前に沢山遊び、ご飯もちゃんとあげてるよ。
そんな夕方の時間、ガチャリと開いた玄関の音と共にペタペタと言う足音が聞こえてきた。
一緒に寝ていた子猫が耳をピクリと動かし玄関の方へと走っていく。
私は誰が家に入ってきたのか、すぐに理解出来た。
「・・・おはようミケ子、待った?」
みゃぁ~♪
一松だ。
現在、私の部屋のスペアキーを一人独占して持っているのは一松だけ。
本来はカラ松と共用にと伝えて渡したハズだが、鍵はもう既に一松の物となっているようだ。
基本は私が家にいる時に遊びに来る事が多いが
私が仕事や何か用事で出かけている時も普通に家に入っている事がある。
相手は闇松と言えど、この家の中ではだいたいする事が決まっている為もう気にも留めない。
「子猫用のオヤツ、持ってきたよ…ミケ子」
みゃぁ~ぁ♪
嬉しそうに鳴くミケ子の声、そしてTVがつく音。
人がいるのってなんてこう安心するだろうと思う。
だがしかし!起きる気はないので寝がえりをうち再び夢の中へ。
「そろそろ起きてもいい時間なのにね・・・アイツまだ寝てるんだ・・・」
ミケ子の喉を一松が撫でると、ミケ子はまた嬉しそうに鳴き、ゴロゴロと喉を鳴らす。
「・・・・・・・・・」
するといつも起きるまで待っててくれる一松が私の寝てる場所へとやってきた。
あぁ、起こされる、足音するもん。もう少し寝たいよ~!