第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
「本当に浮気とかそういうのはないから!! 合コンだって最初は断ったよ? 断ったんだけど……ぼくがナス子姉と付き合うようになって、本気で誰かと恋愛するって凄い幸せな事って思うぶっ飛んでる自分がいて、それでちょっと仏心が芽生えたって言うか」
何かを告白しようとナス子が言葉を続けようとしたところ、その言葉をトド松が勢いよく遮ってしまい逆にナス子は口を閉じる。
「そ、そっか」
「馬鹿だよね。やましい事なんて何もないのに秘密にして、逆に心配させちゃうなんて彼氏として失格だよ」
「トド松、もう謝ってくれたしこれからは秘密にしなければ別に、それに」
「いや!! 秘密にしないって言うかナス子姉の事不安にさせたくないしもう合コンとかいかないし! なんならもう女の子の友達とのLIMEだってやめ」
「ちょ、ちょちょちょ! ちょっと喋らせて?! あのっ」
勢いがだんだん強くなるトド松はその必死さに身体が無意識にどんどんと近づく。
そんな相手の身体を両手で押し返し、自分も言わねばならない事があるとトド松の言葉を止めた。
「なに? ハッ! まさか別れるとか言わないよね?! ……いやだよ? 今回の事はほんっとぉおおにぼくが悪かった! ごめんっ、ごめんなさい!! だから━━━━━━━」
「ちがっ、いいから私の話を聞けぃ!!」
止めてもやめないトド松の口に向かい、両手を押し付けやっと黙らせる事に成功すると、まだナス子が言いたい事など全くわからないトド松の目は潤んでいる事がわかりハッキリと言葉を告げる。
「別れようとか思ってないから。秘密は寂しいし嫌だったけど、もうそれは怒っても心配もしてないし、ただね、あの……C子ちゃんの事なんだけど」
モゴモゴと手の平で押えた口からまた弁解しようと言う意思が見られた事もわかるナス子ではあったが、ここでトド松に喋らせるとまた自分が喋れないと思い口に当てた手は離さない。
「━━━━━━━━━━ごめん、トド松!! C子ちゃん、私の友達っ」
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