第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
「放して、一生懸命お金を作ってくれたなら、私だって一生懸命癒させてよ」
「身体を癒して欲しいんじゃないから! ぼくはナス子姉と話したくてここに来たんだよ。 えっと、約束破ったのはごめん……でも、どんなに連絡しても家に行っても避けられるから……もうこの手しか思いつかなくって、チョロ松兄さんにも怖かったから同行してもらったんだ」
「トド松」
「情けないよね、一人で来いよって感じ。でもまたナス子姉に拒絶されたらって思うと、怖くなっちゃって」
「………何もしないの?」
「へ?」
掴まれていない方の手で持っていたコースメニューの表をちらりとナス子が見る。
「あ、何もしないってそういう事、はは……」
「馬鹿! アンタ今違う事考えたでしょ?!」
「えぇ? 違う事ってなにかなぁ~、ぼくは別になぁんにも言ってないけどぉ」
久方ぶりの再開で、緊張もあるハズなのに普通の会話をしてしまって思わず二人は目を合わせて笑ってしまう。
「ったく、調子がいいんだから」
「ナス子姉だって変な事妄想した癖に~、とりあえずさ……同じ高さで座ってよ」
「うーん、じゃぁ椅子は一個しかないからこっちのベットの上に座って? あ、お客様から施術者に触れたらセクハラとみなすからね!」
先にナス子が念を押しながら、ベットに腰掛けてトド松に隣を促す。
「ぼくだってそういう常識くらいは弁えてるよ、おそ松兄さんと違って」
「あぁ、アイツはVIPは絶対ダメなタイプだね」
「ね? それに比べればトッティはなんていい子~ってなるでしょ?」
言って促されたナス子の隣に座り、距離を詰める。
ナス子はその距離に近いとも感じたが、今は黙っておく事にし無言になった。