第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
無表情のチョロ松はサラリと返す、妬みと心配が交じり珍しくドライ発言だ。
「うわぁ……心配してるって言った癖に適当。 もっと弟を心から心配して守ってやろうとかないの?!」
「わざわざ自分の命まで投げうって守るような存在でもないよね、お前」
「えぇ、こんな弱り切った相手に言う台詞ぅ?」
口ではこう言うも、チョロ松はよく周りを見ている。
だからこそトド松の様子にもいち早く気付いたし心配もする。
身体を張って守るかは別として悩んでいるなら相談くらいなら乗ってやらなくもないと偉そうに考える。
「他の皆にも言った方がいいんじゃないの? じゃないとまたトド松がフルボッコになるのも時間の問題だと思うけど……」
「うーん、それで心配してくれるのって一松兄さんかカラ松兄さんくらいだよね、十四松兄さんは謎だしおそ松兄さんはそれでもズルイって言いそう」
兄の体重がのしかかったまま、床に方杖をついてトド松も考える。
既にC子の登場から、兄達の妬みは徐々に膨れており、トド松に対しネチネチ嫌味を言ってきたりもしている。
それがまぁ疲れる原因の一つでもあった。
「それで? ナス子にはまだ連絡つかないの?」
言われ、ピクリと身体を揺らす末弟に、それが事実だと行動で証言されチョロ松はまた呆れた目とへの字の口になった。
「早く誤解は解いた方がいいんじゃない、ま、黙って合コンに行ったのは誤解でもなんでもないけどね」
「わ、わかってるよ……でも会ってもくれないしスマホの返事もないし一体どうすればいいのか」
二人目を瞑りうんと唸りながらにも考える。
やがてチョロ松が昭和ながらの思い付きで電球がピコンと光ったような形でアイデアが浮かぶと、トド松に口を開いた。
「じゃぁさ、こういうのはどう?」
「ん?」
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