第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
告げる事は告げ、おそ松と一松と暫し会話を繰り広げた後、二人は呆気にとられた表情をとっている。
しかしだ、さすがクソなトド松の恋人と感心してしまった。
ナス子はトド松と別れると言う事は考えてもおらず、自分の気持ちを二人に告げておそ松と一松は残念に思いながらもマンションを後にしていったのだった。
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暫くして、ナス子のマンションの玄関のチャイムが連打で押され、相手が誰かとあっさりと察しがつく。
「さ~て……どうしよっかなぁ」
何度も鳴らされる玄関のチャイムに反応するべきか、
しないべきか。
なにはともあれ、どんな理由があったにしろコチラに秘密で合コンに行ったと言う事実はあまり面白くない。
秘密にされた事、それが一番の怒りの要因だ。
しかも昨日、兄弟達に自分には黙ってて欲しいと土下座したと言う内容まで聞いている。
テーブルに頬杖をついたまま、扉を開けるか迷ったのだが、結局開ける事はなく今度はスマホの着信が鳴る。
やはり相手は思っていた通り、彼氏であるトド松が来たのだろう。
縄で縛られているとも聞いたが、抜け出してきたか兄弟でチョロイ誰かに上手い事言って逃がしてもらったのだろう。
全てを無視する事も出来る、出来るが自分はトド松に甘い。
そしてあまり無視をしすぎるのも好きではないし、こっちだって言いたい事はある。
直接会ったら絶対に上手い口で絆され負けてしまうに違いない。
口下手ではないのだが、松野家の長男、三男、末弟は口が上手い。
だからこそ面と向かって会う訳にはいかないと考え、せめてとスマホの着信に出る事にする。