第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
「おそ松、一松」
「「へい」」
「ちゃんと説明して」
「「へい」」
キレモードになった時のナス子は面倒臭い、と言うか怖い。
どんなに彼氏が出来て女性的な部分が出来たとしてもゴリラは健在だし、口も悪いし目には目を、歯には歯をの性格である。
自分達はナス子に危機を知らせに来たと言うのに、まるで自らが怒られているのではないかと錯覚する程顔をひくつかせた。
告げ口に来たのが目的の為、二人はポツリポツリとその日に起こった事を語り出した。
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いつこの二人、いやおそ松がだろう。
いつこのツーショット写真を手に入れたのかは謎である。
しかし真奈美には今そんな事はどうでもいいのだ。
「ふ、ふふふふふふふ………ふふ」
下を向き、テーブルに向かって笑いを真奈美が漏らすと一緒に座っていた二人は目を合わせる。
「ネジが外れたな、元から何本かないのに更に外れるとかスゲェなぁ」
「まぁ、昔から壊れてたようなもんだし変わらない気もするけど…」
「お黙り!!! 松野家ブラザーズ!! ふふ、トド松め……アイツの事だ、いつかは絶対に合コンやら浮気に走るとは思っていたぞ」
「あ、思ってたんだ」
「六人の中で実は一番クソなのはトド松だからね」
「にひひひひ」
「だからさぁ、何で笑ってんだよ? ここはもう怒って別れ切り出して俺と付き合っちゃおうぜ!」
「はいはい、またそうやって冗談言う」
結局おそ松の思惑である略奪はあっさりと告白すらも信じてもらえず流されてしまう。
「何を笑ってるかって? その話を聞いて、しかもこの写真を見て笑わずにいられると思いますか? 思いませんね、一松さん」
「え?! ぁ………は、い?」
写真を自ら手にとり、マジマジともう一度眺めると真奈美は口元をニヤリと上げる。
「「?」」
確実にショックを受けるだろうと思っていたのに、全くショックを受けている様子はない。
怒りは感じるにしろ、C子の写真に関しては何も口に出さず二人がうつってる写真、特にC子を見る。
「うん、やっぱりこの子━━━━━━━━━━」
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