第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
「先に言っておくけど……ホントに見て後悔しても遅いからね? それでも本当に見たい? お先真っ暗、気持ちは地獄行きになるかも」
キョトンと言う表情で一松の顔を見る。
見ると後悔するらしい写真だが、もうコイツらと幼馴染という事自体が人生の後悔の一つである。
いや、ちゃんと好きだが苦労の多い腐れ縁連中から振り回される事の方が多く、何故こんな年齢になってまで一緒にいるのかたまにげんなりする事もある。
「━━━━━━━わかった、後悔しない。多分。」
「ホントにいいの……?」
「あ゛ーーー、まどるっこしい!! 貸せ一松っ」
「あっ」
何とか気を取り直してもらえないかと一松はまだ最後の望みでナス子に振ったのだが、その証拠たる写真はおそ松に奪い返されてしまい、ドンっとテーブルの上に正面向きに置かれた。
「……………ぇ? 誰?? 女の子?」
出された写真は松野家の前に立つ清楚で可愛い女性、C子の姿。
そして、一緒に映っている自分の彼氏であるトド松がツーショットで映っていた。
一瞬脳が追い付かずナス子は写真をマジマジと眺めて止まっている。
ほら見た事かと一松が溜息をつき、逆におそ松は感謝して欲しいとばかりに両腕を汲んで話し出す。
「もうぶっちゃけ言うよ? お前の為だかんね?! 別にトド松が可愛い女の子といた事とか合コン行った事がズルイとか思ってないからっ」
「━━━━━━━━━━合コンですと?」
おそ松の単語を聞いた瞬間、瞬く間にナス子の背後に般若が出てきたように見える。
あれは守護霊なのか、ナス子の生霊なのか謎ではあるのだが一松もおそ松も思った以上にナス子が悲しむよりも先に怒りがこみあげている様子にゴクリと唾を飲み込む。