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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン



 ニヤニヤとするおそ松がわざとらしくナス子にお金のジェスチャーを取り片手を差し出すと、その手はナス子によりペシリと払われる。

「馬鹿言ってんじゃない、貸さなくてもいいなら誰が自分から貸すか馬鹿。 私に教えたい事ってなによ」

「えー、いいじゃんケチぃ。可愛い弟達に千円づつくらいくれたってさぁ。 なぁ、一松ぅ?」

「え? ……あ、ああ、うん」

「?」

 馬鹿で無遠慮なおそ松から視線を外し、今日はどこかおかしいマグカップを弄ぶ一松に視線がうつる。

「一松? どったの?」

「へ……ぇ……い、いいい」

「???」

「いい、天気だね」

 言われてナス子が外を見ると確かにお日様が覗き天気はいいようだ。
 外には出ていないので完全には確認できないが、一松が言うならきっといい天気なのだろう。

「うん、いい天気だね? え、天気の情報教えにきたの? いつからアンタ達はウチの天気予報士になった」

 首を傾げ、訝し気な顔だ。
 おそ松が来た理由はきっと金だろうと推理出来るし、一松が来たのはきっと今一松の膝に乗っているミケ子が目当てだろうと言うのも推理出来る。

 なのに、二人はコチラを向き若干そわそわしているのが気になった。

「目的があるにしろないにしろ時間が早い」

 自らも前に座りマグカップに口をつけて一口珈琲を飲み込み、寝起きのイライラを覚まし多少ホっと息をつく。

「目的はあるよ、証拠もちゃぁんと持ってきたから!!」

「証拠~? 今度は何の遊び始めたのアンタ」

 ニッと歯を見せて笑うおそ松が、一枚の写真をピラリと揺らす。

 勿論ナス子は何の事やらで、訝し気で呆れた表情はそのままに首を傾げてしまう。
 出された写真を見ようと前のめりになったその瞬間━━

「や、やっぱやめよう!!」

「あっ!! なにすんだよ、いちまっちゃん」

「ま、ままま、また、今度にしよう、そうしよう、うん、別にそんな急ぎな用でもないし……」

 ニュっと伸びた手にすぐに反応出来ず、おそ松は隣にいた一松から写真を奪われ、一松もナス子に見られないようにと必死にポケットに隠す。

「え、何?! 気になるんですけど」

「いや、大した用じゃないから……ほほ、ホントに」

「一松ぅ、お兄ちゃん、これは十分に大した用だと思うんだけど?」
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