第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
「さすがにないでしょー、シカトしてるって言うのに普通こんなに電話する? メッセージも何十件も来てたし」
ずっとC子を無視していた事、そして既読スルーが更に裏目に出ての行為だろうか……。
寧ろ何故こんなに彼女が自分に執着するのかと、若干イライラまでしてきてしまう。
「聞けよ人の話! ほんっっっっとにそういうんじゃないからっ!! もし考えられるなら一つっ、C子ちゃんはぼくの事が好きかもしれない、ハイ言った! 真実言ったからね? もうこれ以上も以下もないし、合コンに行った事は悪いって思ってるしちゃんとナス子姉に土下座でもなんでもして謝るから!!」
若干八つ当たりもありキレ気味に捲し立てるように、しかし噛まずにツラツラと心の打ちを明かすトド松。
それに対しチョロ松は真顔だ。
━━━━━━━━━━こいつ、自分がモテるとでも言いたいのか
と。
「このC子ちゃんて子がトド松の事が好き? いやいや、ないでしょ。慶応の大学生とでもまた嘘ついてきたんじゃ」
「違うから!今回は本当に幹事をどうしてもって頼まれてぼくもちょっと今頭の中がお花畑って言うか……たまには他の人の手伝いをしてもいいかなって思って」
信じてくれない唯一六つ子の中での常識人(自称)はまたも開いた口が塞がらない。
他人なんてどうでもよくて、大事なのは自分。
心臓を見てもまっさら綺麗で心のない身体をしていたハズだ。
そんな末弟の心にもしや心臓が生えて来たのかと透明薬をまた飲ませてやって確認してみたいくらいである。
「もうC子ちゃんは放っておいていいよ! それよりも今すぐナス子姉に連絡させてよチョロ松兄さん、これがおそ松兄さんなら全く頼りにならないし、頭が小学生だから何の話も出来ないけどさぁ、その点チョロ松兄さんは違うよね! 頭はキレるし口も回るし真面目だし……頼れるのはチョロ松兄さんしかいないって言うのかなっ」
トド松からの発言にピクリと単純にも反応してしまうチョロ松。
やはりチョロイ。