第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
なんだかいつものノリでコントのようになってしまい、チョロ松とトド松は自分達は何をしているんだろうと浅い息を吐く。
「おそ松兄さん達、本当にナス子姉に合コンの事言うつもりなのかな?」
畳を一点に見るトド松はションボリして目を細くする。
チョロ松に言われた事も間違ってはいない為否定はできない、後ろめたい気持ちはあった。
それは本当の事、だけど実際は変な心配をさせたくなかったのがトド松の理由である。
だからと言っても、逆にナス子が合コンに行ったと考えたとして
、それを後から誰かに聞かされるという事を考えるとモヤモヤとした気持ちが募る。
「さぁ? 他のヤツらは知らないけど一松辺りはかなりキてたみたいだしどうだろうね?」
「……………」
やはり昨日も思ったが、他の兄弟に知らされるくらいなら早く自白して……いや、ちゃんと真正面から謝罪したいと思いグッと口を紡ぐトド松はやっと表情に反省の顔が浮かぶ。
「トド松」
「うん、なに」
「スマホ、鳴ってるけど」
「えっ」
反省の表情から目を見開き、相手を頭の中で予想し口を開く。
もしかしたら既に兄達の誰かが彼女にバラしてしまったかもしれない。
それならば早く真実を告げなければと慌て、縛られていてもじたばたと這いずり、自分のスマホを物質している三男に詰め寄っていく。
「ナス子姉からじゃない?! ちょ、ちょっとチョロ松兄さんスマホ返し━━━━━━━」
しかし、ドス黒いオーラを放つ三男がスマホの画面から顔を上げると、嫌な笑みを浮かべ、スマホ画面をトド松に向けながらコチラを見下ろし返した。
「C子ちゃん……からだね。ふ~ん……へぇ、マメに連絡取り合ってるの? 実は今だけじゃなくて何度か着信あったけど、10回程」
「は? じゅ、10回? いや、マメに連絡なんてとってないし! ていうか一度も返信もしてないし着信も出た事ないよ、ほほ、ホントだからっ、信じてよチョロ松兄さん!」
LIMEの着信画面に映るC子の自撮り画像が目に焼き付いているチョロ松はもうトド松の声を聞こうとはしない。
何度か我慢したが、既にもう10回目の着信、コチラが本日一度も返信も通話にも反応していないのにおかしいと末弟にまた疑いの表情を向ける。