第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
「えぇ?! ここは わかったよトッティ、仕方なかったんだね、じゃぁ黙っててあげるよトッティ~って優しく兄として言ってくれる所じゃないのぉ?!」
「あのな、トド松。嘘は良くないぞ? いくら仕方のない事だったとしても、愛する人に秘密を抱えると言うのは後々痛い目に合う事になるんじゃないか?」
「カラ松兄さんがマトモな事言ってる」
「ん~?」
珍しいカラ松のマトモな意見に目が丸くなるトド松。
しかし今はナス子に自分の行動を説明されてしまうと言う事を止めねばならない。
それならばまだ自分の口で謝罪した方がマシだと思った。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って兄さん達! ちゃんと言う、言うからぁ! だから兄さん達経由で話すのだけはほんっと勘弁して?!」
「は? なんで俺達が裏切り者のお願い聞かなきゃなんないの」
一松はトド松を一瞥したが、その眼は冷酷だ。
仕方ない、長い片思いの末、末弟に好きな相手のハートを盗まれたのだから怒りも沸いてくるだろう。
「一松兄さん怖っ! でも、ほんっっっとに浮気する気もないし、合コンだって頼まれて仕方なく」
「トド松、言い訳はよくないよ」
「十四松兄さんまで?!」
こうなってしまえばもう蛇に睨まれた蛙も同然。
ざまぁみろと言わんばかりに兄達の薄ら笑いも見えている。
「とりあえず俺らを合コンに誘ってくれなかった事もプラスしてぇ……どうする?」
「吊るそう」
「そうだね、一松の考えに同意」
「え、ちょっと……吊るすって?!」
ナス子を裏切ったとかそういう理由だけでなく、合コンに誘わなかった事も不満に思っているようなおそ松と怒りの治まらない一松が意見を述べチョロ松も賛成する。
「か、カラ松兄さんは助けてくれるよね? ほらぁ、世界一優しい男でしょぉ?」
「フフーン、それは間違ってはいない、いないが……とどまぁつ! 今回ばかりは覚悟するんだな? ん~?」
「ぅ………」
「あははは、縄の準備オッケーだよぉ!!」
十四松がどこからか麻縄を手に持ち部屋に戻ってくる。
いつの間に部屋を出たのか謎の人物だ。
「覚悟するんだな、トッティ~」
「う、う……ア━━━━━━━━━━ッ!!!」
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