第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
去り際の文句を聞いて、トド松はそれを見送り笑顔が零れる。
本当に、愛しくて癒される。
ぼくの可愛い彼女で姉さん。
「ほんっとお願いに弱いよねぇ~、ま! そこが残念でも長所でもあるんだけど♪」
ナス子が行ってしまった後、布団にゴロンと仰向けになる。
二人分の汗の湿気が残っていたが、体には重いダルイ心地よさがトド松の身体を襲う。
「毎日一緒に居たいな~、ホント。 兄さん達が死んでくれたらウチにも連れ込み放題なのになぁ~あ、逆に見せつけるとか? ……ダメだ、乱入されるだけな気がする」
ボーっとした思考で何度も動いていたトド松は眠気に誘われついウトウトするのだが、枕元に置いていたスマホがバイブレーションと共に音を鳴らした。
「ん、誰から……っ、C子ちゃん? ……これ絶対にぼくに気があるとしか思えないんだけど?! 顔も可愛くておっぱいも大きいしぼくに彼女が出来る前なら好みだったんだろうなぁ」
スマホの画面を見ながらまたC子からのアプローチに少しだけ恐怖が沸くもそのC子の顔やスタイルを思い出すと少し前の自分ならこのチャンスは逃さず食らいつくだろうと思う。
しかし着信はそのまま出る事はなく音が鳴りやむのを待てば暫くしてやっと音が止む。
「これだけスルーしててもメゲナイってある意味凄いよね……姉さんもこれだけマメにぼくに構ってくれればいいのに~」
スマホをまた枕元に戻すと、お風呂を終えサッパリした生まれたての小鹿が帰ってくる。
「うぅ……まだ膝がガクガクする、ったくいい歳していつまで盛り続けるんだお前は」
文句を言いながら部屋に入り湿った布団にバスタオルを敷いてトド松の横に寝転がった。
「いい歳した成人越え男性だから盛って当たり前でしょぉ? 逆に盛ってない方が心配なんだけど」
「それは人によるでしょー、トド松もお風呂入ってくるでしょ?」
「そうだね、汗いっぱい掻いちゃったし行ってくるよ……それとも、もっかいする? へへ」
「しません! 殺す気か!!」
「ぶー、ざぁんねん。お風呂行ってきまーす」
ふぅと一息つき恋人であるトド松を見送り枕に顎を乗せてうつ伏せになると枕元のスマホが何度も鳴っている。