第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
「トド松のだ………見たくなくても近くにあると見えちゃうんですけど、C子ちゃんて誰よ」
トド松の付き合いは幅広い、そしてナス子にも心の許せる男友達もいる為、浮気などは疑ったりはない。
しかし中々鳴りやまないスマホを前にちょっとだけ、ちょっとだけモヤっとしてしまう。
自分だって男友達と連絡だってとるのに調子がいいと思うと首を思い切り振った。
「友達、これはトド松の友達……妬かない妬かない」
まるで言い聞かせるように枕に顔を埋めて呟く。
事後の後に他の女性の名前を見るのは少し気分的には宜しくない。
「あれ? ナス子姉寝ちゃったの?」
「……………」
モヤっとした気持ちを悟られなよう、無言で返しわざと寝たふりをかます。
隣にトド松が来て、ナス子と同じよう乾いたバスタオルを隣に敷き横になりながら自分のスマホを確認した。
「……ゲッ、また?」
「…………ゲッ?」
思ってもみないトド松の反応に咄嗟に突っ込んでしまい、眠ったフリも台無しに顔をあげてしまってトド松と目が合うと、トド松は少し気まずそうな顔をして慌ててスマホを後ろに隠す。
「あ、あぁ!! な、なんでもない、なんでもないっ! 広告メールが最近煩くってぇ、あははは」
「C子ちゃん……」
普通に女性の友人からだと言ってくれればいいのに隠されると逆に怪しんでしまうし不安になる。
これはトド松がこちらを不安にさせない為にしてくれている事かもしれないとも思うが、それでもジトリとトド松の目を見つめた。
「え……ナス子姉……見、見た……?」
「見たって言うか……枕元にあったしずっと着信鳴ってたから見えちゃったって言うか、いいですねぇモテ期ですかトッティ~」
ブスっとした顔で言うナス子は明らかに拗ねている。
逆にその顔を確認した人心掌握術の達人であるトド松はナス子の表情とは裏腹に目を輝かせた。
「あれぇ? もしかして妬いてる?」
「妬いてないし!」