第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
「あっ、勝手に掴んじゃってごめんね? でも大丈夫だから、ね? ありがとうC子ちゃん……やっぱり普通の女の子ってハンカチ持ち歩くものだよね」
さて、誰と比べたのか。
明白ではあるが、幼馴染で彼女のアイツだ。
「優しいんだね、ぼくの彼女ももっと優しくしてくれたらいいのになぁ〜」
パッとC子から手を離し、口から出たのは果たして愚痴なのか惚気なのかは謎である。
トド松自体は、彼女と付き合っていてもドライモンスターは健在で、こんな台詞も日時茶飯な為気にはならない。
「彼女さん、優しくないの?」
「ん? ん〜、優しいけど……ゴリラかな? へへ」
「ふふっ、なにそれ。松野君も彼女さんも面白いね! 今度会ってみたいな」
クスクスと口元を隠し素で笑う仕草もまた可憐だ。
そう思っても、どうしても頭から離れないのはやはり恋人の笑顔。
めいっぱい口など隠さず笑う、遠慮も何もしない相手。
「あ! それで連絡先なんだけど……っ」
先を歩き出したメンバーに置き去りにされながら有無を言わさずC子がトド松にスマホを差し出す。
これは本当の本当にマズイのではないか、トッティ的に大ピンチ。
でも最大のモテ期!!
嬉しいけど嬉しくないような、いや、嬉しい。
だって可愛いし、おっぱい大きいし。
浮気とかそういうんじゃないし!
何度も言うが罪悪感はある、だが友達としてなら連絡先くらい交換してもいいはずだ。
心の中でそう言い聞かせ、トド松はニコリとアヒル口を笑顔に変え自分もスマホを取り出しフルフルして連絡先を交換してしまった。
「ありがと、松野君」
「トッティでいいよぉ? カラオケ、楽しんできてね! それじゃ、ぼくは帰るから」
「うん!! またねっ、連絡するね」
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