• テキストサイズ

【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン



 初めてと言ってもいい、可愛い女子からの強めのアプローチに戸惑いつつも、やんわりと小さな白い手で服の裾を掴む相手の手をやんわりと外し一歩後ずさる。

「ご、ごめんね! えと、さすがにこれ以上はバレたらマズイって言うか……ぼくもちょっと良心が痛むって言うのかな」

 これが自分の勘違いならそれでいい。
寧ろそうであって欲しいと願うトド松はしどろもどろにも必死にC子に弁解を述べる。

「私、松野、君……と友達になりたいな」

「へ!? あっ、と、友達ね!! 友達なら別に……」

 次は何を言うだろう、どんな行動になるのか、そんな事未経験で、愛した彼女はチンパンジーでカピバラでゴリラで、女子かも怪しい程ズボラでグータラ、面倒くさがり屋、化粧もお洒落もほぼしないしま○ら愛好家である。

 その所為か、世にいる普通の女の子がもしかしたら自分に興味があるのではと思う相手に、なんの推理も出来ず心中は穏やかではない。
彼女と付き合うようになり、随分と現世に染まっていたトッティも、普通の女の子が謎の生き物のように感じてしまう。

「そ……っか……じゃ、じゃあ! 連絡先! 連絡先交換しよ?!」

「え?!」

 スッと心配そうな表情から一変、C子がふわりと笑いまた一歩トド松との距離を詰める。

「……っ」

 C子の動きに合わせ、香水の甘い香りが漂う事で、松野家たる定めなのか多少なりともドキリとしてしまい、また慌てて近くの電柱にガンガンと頭を横断させた。

 あまりの勢いに、勿論トド松の頭は流血沙汰である。

「ま、松野君!? 大丈夫……? お酒飲み過ぎちゃったの」

 さすがの予期せぬトド松の行動に慌てて止めに入るC子は、ポケットからだした白いレースのハンカチでトド松の血を優しく拭うのだが、その手をトド松が掴み静止した。

 これ以上は、もう罪悪感からかなんなのか、とにかく関わってはいけないような、そんな気がした。
/ 2205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp