第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
「C子、どうしたのトッティばっかり見て~トッティは彼女がいるんだからダメだよ~?」
「う、うん……ふふ、でも彼女がいるのに友達の為に合コン開いてくれるなんて優しいんだね松野君」
ニコリと清楚さを崩さずトド松に微笑むC子。
共に隣に座っているF美はつんつんと肘でC子をつつく。
「コラコラ、マリンも言ったけどトド松君はOUTだよ? それにさっきからE太君がC子にいっぱい話かけてるでしょぉ?」
こそこそと小さな声でF美が他の男子の事を話しているのだが、C子は全く気付いていなかった。
ハッキリ言って、奇跡と言うか何故このタイミングなのか……。
何度も行ってきた合コンで、とうとうトド松が一人の女性に見初められてしまったのだ。
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「は~飲んだ飲んだぁ、あ! お会計済ませてくるね? 会計は後で皆に貰うからぼくが先に払ってくるよ」
「ありがとうトッティ~♪ さすがカリスマ幹事~」
「もう、マリンちゃんったら褒めても何も出てこないよぉ」
スタスタと伝票を持ち、トド松が会計をさっさと済ませ全員で外に出る。
このまま帰るのも盛り上がった席の中勿体ないと言う事で、全員でカラオケに行くことになった。
「あ、ごめん。ぼくはそろそろ帰るよ。 皆今日は集まってくれてありがとね♪ 今度は彼女も紹介出来たらいいなぁ~」
酒で頬が赤くなっているトド松は隠す事なく惚気ている。
この合コンがバレたらヤバイのだが、彼女も連れてくればもうコソコソする事もないだろうと考えた。
「え、松野君カラオケ行かないの……?」
「ん? なぁに、C子ちゃん?」
キュっと後ろからトド松の服を掴み、帰ろうとした足を止めさせてしまう。
清楚な子だとしても、合コンに参加するくらいだ、男性への扱いはお手のモノ。
「もう少しだけ……皆で一緒に居たいなぁ……」
そして、顔は超絶可愛く、なんと言っても胸がデカい。
他の男性達からの目線が痛いが、人心掌握術の達人トド松はその台詞と動作で悟ってしまう。
この子は多分、自分に興味があるのだと。
それは正直嬉しい事だが今となっては非常にマズイ展開である。
彼女が出来た途端モテると言うのは、他の女がいるからこそ価値が高まっているのだろうと思う。