第90章 【微エロ】【トド松ルート】トッティと合コン
洒落た居酒屋の中の個室。
トド松は笑顔で友人の男女三人、初めて会う女の子二人と向かい合わせに座っている。
「トッティ~、今日も幹事してくれてありがとうね! 凄く久しぶりに一緒に合コンだねぇ」
友人と言うか、前に飲み会で知り合ったマリンちゃんと言う女の子がトド松の向かえで微笑む。
「へへ、本当に久しぶりだね! 彼女も出来て最近は忙しくってこういうの全然参加出来なかったから~」
「え?! トッティ彼女いるの? ごめんね、無理に頼んじゃって」
トド松にはナス子と言う小さいころからの幼馴染である彼女がいる。
彼女と付き合うようになり、こういう遊び場は避けていたのだが、どうしてもと言う友人の頼みに少しだけならと言う気持ちと自分のように恋人を作り幸せな気持ちを味わえる手伝いが出来るならこれくらいいいだろうと今日は幹事として参加している。
自分が一番大事だったドライモンスターは、現在恋と言う末期な病に落ち、合コンの神さながら、キューピッドのように可愛く笑う。
勿論、ナス子にも他の兄達にも秘密だ。
ナス子にバレたらあまり妬き持ちは妬かないナス子でも面白くないだろうし、兄達に知られたらバナナ付き裸踊りだけでは済まされないだろう。
「そうなんだよぉ、コイツいつの間にか彼女作ってんの! まさか先越されるとは思わなかったなぁ」
一緒にいる友人D男としよう。
既に皆、お酒が回りワイワイと会話を盛り上げている。
その中、トド松はいつもの気配りを忘れず料理の注文やタイミングを見てお酒の注文の追加をしたり、おしぼりを頼んだりしている。
「他の方々は彼女はいないんですよね?」
こちらはC子としておこう。
少し大人しそうな服装で清楚な雰囲気を出すC子は運ばれてきたアプリコットサワーを口に運び男子メンバーを見る。
しかし彼女の視線は、あまり目の合わないトド松にチラチラと向けられていたのだが、トド松はこの場で誰とも連絡交換や出会いを求めてはおらず、ただの幹事としての役目を果たしていた。
一緒に来ているD男そしてE太と言う人物達は目は女が欲しいとギラついているにも関わらず、そんな様子を一切見せて来ないトド松に興味が沸いてしまっているらしい。