第88章 【R18】【おそ松ルート】煩悩の松は追えども去らず
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「って言う夢を見たんだよ!! どう?!」
━━━━━━━━━━パアアアアアアァアァン
「ばっっっっっっっかじゃないの?!!」
話は昼間に戻る。
二人が眠い眠い言っていたあの時、イチャイチャはしたが結局二人は深い眠りにつき、起きたのは夜中。
好きになったきっかけの話や六つ子を意識したと言う発言までは覚えているが、その後拗ねに拗ねきったおそ松も不貞寝した。
おそ松の下半身が濡れていて、まさかと思ったが夢精をしたらしい。
どうせまた可愛い女の子とナニか夢でしたんだろと言う軽い気持ちでおそ松に冗談交じりで詰め寄ると、真剣な表情になったおそ松は、ナス子が怒らないと言う条件で夢の内容を話した。
結果
これである。
あまりのビンタに吹っ飛ぶおそ松、それをもの凄く軽蔑の目で見下ろす彼女の姿。
「いってえええぇ、何も殴る事なくない? 殴る事なくない?! 夢だよ?!」
「夢でも最低!! 馬鹿! あほ! 死ねっ」
怒らないと約束したナス子だったが、さすがにこの内容は怒るしかない。
まさかおそ松の夢の中で自分がそんな目に合っているなど、夢の中の自分に同情してしまう。
「━━━━━━別れるよ?」
「はぁ?! だから夢だってぇ、本気でそんな事おもっ」
「あのねぇ、夢って深層心理が出るらしいよ? って事は少しでもそういう事考えた事あるんじゃないの……」
軽蔑の目は変わらず、おそ松と距離をとり腕組みをしてプンスカと息を吐く。
なんとも許しがたい夢だし、カラ松なんて被害者そのものだ、可哀想にとナス子は思う。
「ていうか何で私がカラ松ともそんな事しなきゃいけない訳?」
「だってお前が意識してたとか言うのが悪いんじゃん! 俺だけが悪いんじゃねぇし!」