第88章 【R18】【おそ松ルート】煩悩の松は追えども去らず
「………っは、はぁはぁ………もう、満足……したでしょ、開放して」
「えぇ? だってここで解放したらお前俺と別れるとか言いそうじゃん? もうこうなっちゃったらさぁ」
ここまでされたらいくら好きでも辛くて付き合いきれない。
おそ松の言う通り別れを心の中で考えていた。
それにカラ松とだってそうだ、もうこのままの関係ではいられないと、そう言うつもりだった。
「もっとさせろよ━━━━━━━、俺達が満足するまで」
「そうだな……どうせ終わってしまうのならもう遠慮はしない」
紡がれた言葉に、返答すらできない。
もうそれは呆れだの、恐怖だのの感情ではなく。
━━━━━━━━━━無だった。
その後、上下の場所を変えた兄二人にまた散々上と下の口を犯される。
いつの間にか心も表情も虚ろになっているのに、声だけは出てしまう。
涙も枯れてしまうくらい、何度も、何度もその行為は体勢を変え、エスカレートされていく。
ラストフィニッシュなのか、やっと解放され二人が満足しきった表情のない顔で座ると、起き上がる事の出来なくなったナス子はツーっと一筋また涙を流した。
犯されたのは身体だけでなく、心まで侵されてしまった。
「帰って」
一言だけそう言って、二人を見る事はなかった。