第88章 【R18】【おそ松ルート】煩悩の松は追えども去らず
「まだ拗ねてるの? 意識はしたけど私はおそ松の事しか好きじゃないっての」
「…………んなの、わかってる、けどさぁ」
本当にコイツは妬き持ちやきだ。
そして自分のモノに対してがめつい。
「お前はぁ、俺のなの!」
「ならそんな夢見るんじゃありませんっ」
「だ、だからそれは………それこそ浮気すんなよ?! 特にカラ松とっ、あ! ダメ、他の誰とも!!」
怒っていたのはこっちなのに、唐突に思い出したかのように拗ね始めるおそ松に呆れしか出てこない。
「する訳ないでしょ、本当にカリスマ的レジェンド馬鹿なんだから」
「………ハグ」
おそ松が拗ねた顔のままナス子を見上げ、両手を広げる。
「…………」
「俺の事好きじゃないのかよ」
「━━━━━━━━━━はぁっ、どうしようもないダメなやつ」
最終的に絆されて、そのままおそ松を抱きしめる。
おそ松の腕が腰に回り、ギュウっと大事な物を確かめるかのように強く引き寄せられた。
「おそ松……」
「んー?」
「お風呂、入ってきて」
夢精で濡れた下半身が自分の身体に当たるとヒヤっと冷たい。
「えー! 起きたならシようぜぇ?」
「お風呂が先! 行く!!」
「…………へいへい、わーったよ………ちぇ~」
ションボリしたおそ松が立ち上がり、風呂場へ向かうのを確認すると、ハァっともう一度溜息をつき口を尖らせる。
「さて、どうしたものかね……今日は罰でも与えて先に寝るか」
おそ松が風呂に入っている間、隣人に預けていたミケ子を迎えにいき布団へと入ると、起きたばかりだと言うのにまたすぐに寝入ってしまうナス子だった。
この後、結局襲われてしまうのは言うまでもない。