第88章 【R18】【おそ松ルート】煩悩の松は追えども去らず
━━━━━━━━━━と、ナス子にではなく自分に甘い感情が出てきてしまってきている。
「なんだよ、お前ビチャビチャじゃん」
「やっ!! そこ触んないでっ」
下半身の下着におそ松の片方の手が侵入してヌルリとした液体を指に絡めとられ、まるで見せつけるかのようにカラ松に掲げる。
視線も細い目をしたまま、カラ松の目を捉えていた。
「こ、これ以上やったら……も、わか、別れるから!」
「………へぇ? 本当に俺から離れられんの?」
「…………っふ」
ナス子は涙が溢れて止まらないが、カラ松は別れるの言葉を聞くと好機だとクソ思考で思ってしまう。
もしそうなったとしたらまだ自分だって今悪い事をしていると言うのにチャンスがあるのではと……淡い期待を抱いてしまった。
固まっていた足が、一歩、また一歩とナス子に近づく。
「いいんだな? おそ松」
「どーぞ? けど挿れるのはダメだかんな」
「あぁ、わかっている」
「ふ、二人で進めないで、やめてって……言ってるのに」
最早ナス子の言葉は聞く耳など持たず、少し震えた大きなカラ松の手がナス子の胸を覆う。
「柔らかいな」
「っ………カラ松!」
「大丈夫だ、酷いようにはしない。約束する」
「も、二人……共、酷い事してるじゃん……!」
涙で溢れ、カラ松を睨み上げたがカラ松は至って真剣な顔でナス子を見る。
「鈍すぎるのも罪だとは思わないか、シスター……いや、ナス子」
「え?………っあぁ! だ、だから……そこ、だ、めぇっ」
胸を覆ったカラ松の指の間に胸の先端を挟まれてクリクリと捻じられる。
それだけでもうおそ松に慣らされてしまった身体が反応してしまい、いくら見知りすぎた顔が相手でも、自分の彼氏以外の人からの愛撫で感じるのがとても嫌だった。
「っは……カラ松、おねが……帰っ」
「暴れるなよナス子、意識してたんならいいでしょぉ? こっちの口からだっていーっぱいヨダレ垂らしてんだから。いつもより興奮してる証拠だろ?」
「ちがっ……」
おそ松にヌルヌルと下を弄られて、カラ松に乳首を弄ばれて、脳が追い付かない。
それなのに熱く、もっと熱くなっていく火照りはどうしてか。
心も体も苦しい。