第88章 【R18】【おそ松ルート】煩悩の松は追えども去らず
「そっかぁ、良かったなぁカラ松ぅ。お前ナス子に意識されてるってさぁ、なはははは」
「………」
ゴクリとカラ松は生唾を飲み、その場に接着でもされたかのように足も身体も動かず硬直したままずっとナス子の乳房を見てしまう。
「これは俺のモンだけどさぁ、カラ松も……少しは堪能したいだろぉ?」
「な、何言ってんのおそ松! っ、や……ぁっ……ぁっ」
熱い息を吐くおそ松も、二人で情事をするとき以上に興奮を感じているようで尾骨に、早く中から出したいと言わんばかりのモノがナス子にゴリゴリと当たっている。
「何考えてんの! マジ、殺す……ころっ……んんっ」
ギュっと乳首を両方強く摘ままれ、痛さにみじろぐ。
自分の失言がここまで大きなものになってしまうなんて思っておらず涙が頬を伝った。
哀願のようにカラ松に目を向けてもカラ松は止まったまま動かない。
「なんなら~、触ってみる? 俺ってばやっさし~いお兄ちゃんだからさぁ? 少しくらいなら許してやってもいいよぉ」
思ってもない発言にナス子はビクリとなり、足をバタバタと動かす。
動いてもムダだという事もわかってはいたが、じっとはしていられない。
このままだとおそ松は確実にエスカレートしてしまう。
長く付き合った結果、おそ松の愛は頂点まで達しており、歪んだ愛情まで出てきてしまったのかと悲しさで息苦しくなった。
それでも嫌いになれないと思ってしまう自分はもっとダメだと思ってしまう。
「どうすんのカラ松ぅ? するの? しないの? ま、AVって見てるだけだしそれでもいいけどなぁ」
「く………しかし」
童貞の葛藤、愛ゆえの葛藤、関係性が変わる事への恐怖。
全てがカラ松の心を支配する。
「か、カラ……ま……っんぁっ、おそ松っ、も……やめ」
目の前で繰り広げられる世界は、本当なら自分がナス子に二人きりでしたいと日頃から抱いていた夢だ。
それを目の前で彼氏である長男おそ松に見せつけられ、ムカつきもある。
その逆に、おそ松に暴れても弄られ喘いでもがくナス子に触れたいとも思ってしまう。
元よりカラ松の理性は獣に近い。
ナス子がおそ松と付き合う前からも、手を出そうと勘違いでしようとした事だってある。
その時は、許してもらえた。