第88章 【R18】【おそ松ルート】煩悩の松は追えども去らず
「カラ松、たまには生で見るのも楽しいんじゃね?」
「やめっ、やめてやめて……! カラ松がいる前でこんな事……っ、やだ、やだぁっ」
てっきり止めに入ると思ったカラ松は急なおそ松の行為と普段見ているAVなどと同じような展開を生に見ているような気分で静止してしまう。
しかも相手が片想いしている相手だ。
いくら長男にハートを盗まれたからと言って、こんな姿を見られるのは二度とないだろう。
下手したら今後関係性も変わってしまうかもしれないと思うのに、身体が動かずそれを眺めてしまう。
「ほらぁ、カラ松。よく見ておけって。お前温泉の時もナス子の裸見れなかったじゃん? ちょっとしたサービスしてやるからさぁ」
「………っ………っ」
胸の先端を転がすように弄られ、たまらずおそ松の袖を掴み声を堪えるナス子。
まさか長男が弟にこんな姿を見せようなどと思っていたとはついさっきまでは考えていなかったのに、嫌な予感は見事に的中してしまった。
今日のおそ松は、今まで見た中で一番嫉妬深くそして自分の物だと言う独占を見せつけるためだけにナス子やカラ松を利用している。
「や………だ……ぁ」
「お、おそ松。待つんだ……それ以上はナス子が」
「なんだよぉ、見たくないのぉ? ナス子が乱れてる姿」
悪い顔は健在で、嫌々言っても手はとめて貰えず、あろう事かスウェットを託し上げられてカラ松に露わになった胸を見られてしまう。
「っ!!」
「い、いやだ! ほんっきでヤダって言ってるのに、カラ松もなんとかし」
助け船。
そう思っていたのに、座った視線から見えてしまったカラ松の分身がズボン越しから膨れ上がっているのを目撃してしまった。
そんな姿に、嫌だと思う感情しかない癖に何故だか顔や体が熱くなる、下半身までもいつもよりも敏感に疼いてしまっている気さえする。
「なぁ、ナス子。俺に乳首弄られながらカラ松に見られるってどんな感じ? 意識しちゃう?」
ボソリと耳元で言われてゾクゾクと身体が小刻みに震える。
嫌だと言っても止めてくれないおそ松の暴君ぶりに怒りと悲しみまで込み上げるのに、やめないで欲しいとも思ってしまう自分は一体なんなのだろうか。
「意識するに決まってるでしょっ、べ、別の意味で……っ」