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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第88章 【R18】【おそ松ルート】煩悩の松は追えども去らず



「ちょっと待ってよ、何でいきなりカラ松に……あっ!」

 スマホを奪おうとして、すぐに避けられ電話を切られてしまう。
 と、いう事は今からカラ松が遊びに来るのだろうか。

 正直な所、先程も言ったがナス子は他の兄弟がいる時はおそ松に素直になりきれない。
 それなのにどうして急に弟を呼び出したのかと不思議に思う。

上体を起こし、その場に座っておそ松を見上げながら首を捻る。

「ねえ、何で急に誘ったの?」

「ん~? 知りたい?」

 どう見ても、おそ松の機嫌は治ってはいない。
 寧ろ何か嫌な予感がして、咄嗟の行動で隣の寝室に逃げ込もうとするが、腕を強く掴まれ痛みまで感じる程の勢いで引っ張られて後ろから抱きすくめられてしまう。

「ちょっ、やだ!! カラ松が来るならイチャイチャしない! 離れて!」

「だ~め、これはお前が悪い事をしたからお仕置きなの。そんでカラ松は~……お仕置きプラスちょっといい思いでもさせてやるか」

 何気に独占欲のある甘えたがりの構っておそ松。
 今日のおそ松はいつもの独占嫉妬おそ松よりも怖い空気を出していた。

 ジタバタと暴れて腕から逃れようとしても逃げるに逃げきれず、今日に限って隣人にミケ子を預けてしまった事を悔やむ。

 松野家は徒歩10分程の距離で、カラ松がもし走ってきたとしたらすぐに到着してしまう。

「お願いおそ松、私が変な事言ったなら謝るから! カラ松が来たらいつも通りに……」

「いつもの俺も俺、そんでもって……今の俺も、俺だろ?」

「っっ、なんか怖いよ今日! さっきまで昼寝モードだったしその先はラブラブしてたのに」

 暴れても解かれない拘束に諦めて微かに身体が震える。
 いつもならそんな空気を察し、茶化したり笑わせたり冗談を言ってくるおそ松なのに、今日はそんな事は微塵たりともない。

 ━━━━━━━━━━ピンポーン

「お、来たな。おーい、カラ松ぅ、鍵空いてるから入って来いよ~」

「~~~~離れろ! はーなーせー!!!」

「ダメだって、それに今から面白い事が起こるから、さ。俺にとって!」

 口端を上げてるのに、目が笑ってない。
 この目は少し一松みたいだ。

「お邪魔するぜ、シスター&ブラザ~。何かあったのか? 突然の呼び出しでビックリした……が」
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